【OVA】「ネコぱらOVA」レビュー

概要

Webページ:
NEKOPARA OVA|NEKO WORKs

 

NEKO WORKs制作の美少女ゲームが原作のアニメ。

2020年1月から放送アニメも放映されている。

 
 

人に勧められるか?

★★★★☆ (5点中4点)

ネコが擬人化したらこうなる。プラスして、ストーリーがちゃんとおもしろいのはさすが。

 

分かりやすいテーマとキャラ設定のため、すんなり楽しめる。

本編は60分しかないという気軽さも大きい。

かなり5点に近い4点。

強いて言うなら、猫なのか人間なのか境界が曖昧(両方含んでるとも言える)ので、いろいろ腑に落ちないところがあるっちゃある。

細かいこと気にする人には向かない。

 
 

ストーリー

設定、ストーリーはかなり分かりやすい。

自分は原作ゲーム未プレイだが、このOVAを見ただけで設定が理解できる。

ストーリーのテーマもはっきりしてるので、分かりやすく、そしておもしろい。

 

前半は独立した嘉祥について来てしまった、ショコラとバニラを元の家に返すかどうか。

中盤はショコラとバニラが嘉祥の元で手伝うために努力する。

終盤は嘉祥とショコラ、バニラが遊ぶのと、風邪を引いた嘉祥をショコラ、バニラが看病しようとする。

全編に渡って共通して描いているのは、飼い主の嘉祥と飼い猫のショコラ、バニラの絆である。

3人の絆の深さがとてもよく分かる内容になっている。

 

個人的に好感が持てるのは、ちゃんと「ショコラ、バニラと嘉祥の出会い」と「ショコラ、バニラが嘉祥をご主人として敬愛するキッカケ」を描いていることである。

なんの根拠もなく主人への愛を描かれても、いまいち感情できなくなってしまうもののだが、このあたりを濁してしまうアニメはまま存在する。

 

なお、元のゲームがかなりキャラ数が多いが、このアニメでは脇役程度であまり本編に絡まない。

ショコラ、バニラにフォーカスしてたのは正解だと思った。

 
 

演出

ネコの擬人化という内容であるため、人間のビジュアルで猫の愛らしい仕草をするのが可愛らしいポイントである。

これがわりと全編に渡って散りばめられている。

単純に猫が可愛らしい仕草をするだけで可愛らしいのに、人間のビジュアルで同じことをされたら、そんなの可愛らしいに決まっている。

一方で、ビジュアルだけは人間なので、「猫なのか、人間なのか」「人間だけど猫の仕草をしてる」「猫のはずなのに人間っぽいことしてる」といった葛藤や疑念がときどき生まれる。

細かいことはいいんだよ!って割り切れるかどうかが、ここの評価が別れそうではある。

 
 

音楽

主題歌がRayとKOTOKOと、I’ve推し。

安定のチョイスと言って差し支えないだろう。

もちろん、曲自体のクオリティは高い。

ちなみに、劇伴はあんまり印象に残らなかった。

 
 

個人的に刺さったシーン

前半の、嘉祥がショコラ、バニラを自分の元に置くと決めた時のシーン。

いくら嘉祥が「家に帰れ」と言い続けても、結末は分かりきってるのは間違いない。

そこでバニラがあるセリフを言って説得するのだが…これが冷静なバニラらしくて好きだ。

 

一方で、マタタビでヘロヘロになったショコラ、バニラが可愛かった。

その前後もかなり可愛いのだけど。

 
 

まとめ

猫好きでアニメ好きだったら見た方がいい。

まぁ原作はR-18ゲーなのだが、そこを意識しなければわりと勧められそう。

OVAにはあまりそういった、いかがわしい描写はほぼないので安心して欲しい。

 
 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です