【アニメ】「ヤマノススメ セカンドシーズン」レビュー

概要

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TVアニメ『ヤマノススメ セカンドシーズン』

 

しろ氏のマンガが原作のアニメ、その2期。

3分アニメだった1期と比べ、14分に増えている。

制作会社は同じだが、スタッフは何名か入れ替わっている。

なお、本レビューでは2期のみを対象とする。

 
 

人に勧められるか?

★★★★★ (5点中5点)

挫折と復活。挫折したときの心理描写と、復活までのプロセスをきちんと描いてるのが素晴らしい。

 

1期では順調に登山にハマっていったあおいだが、2期では挫折と復活が描かれる。

単に登山のおもしろさを描くだけでなく、挫折とその時の心理描写と、そしてその後の復活のプロセスをしっかり描いてるのが素晴らしい。

一方で、あおいたちの登山以外の日常パートが多いのもポイント。

 
 

ストーリー

1期では、天覧山と高尾山に登り、順調に登山にハマりつつあったあおい。

2期では…とある登山で挫折を味わい、その後の立ち直りまでも描いている。

こういったほのぼの系アニメではなかなか挫折を描くことはないが、この「ヤマノススメ」ではきちんと描いている。

だけでなく、挫折した時の心理描写も丁寧。

見てる側としてもとても感情移入しやすい。

 

また立ち直る過程も同じ。

詳しくは書かないが、初心を思い出す…という、とても納得感のたかいものだ。

最後の登山がひなたとあおいの約束の山である、谷川岳で終わることもあって、2人絆がストーリー全体のキーポイントになってる。

 

一方で、登山以外の日常パートが多めなのも特徴。

あおいとひなたのエピソード、2人の絆を感じられる内容が多い。

もちろん、楓とここなを含めた4人のエピソードもある。

キャラクター性に深みが感じられるのがいい。

 

キャラクターが登場するストーリーとして考えた場合だけでなく、登山のおもしろさを伝えるアニメと考えた場合に、登山のつらいところを描いているのは評価が高い。

ストーリーとしても、登山の紹介としても魅力がある。

素直に登山に行ってみたくなる。

 

ちなみに、唯一引っかかるのが、あおいのキャラクター性について。

友達とお風呂に入るのを恥ずかしがるような引っ込み思案の子が、初対面の黒崎ほのか相手には積極的になってるのが、少し違和感がある。

ただまぁささいな問題ではあるのだが。

 
 

演出

登山パートはあまり派手な演出はなく、堅実。

どちらかと言えば、ギャグパートの演出のほうが光る印象。

ギャグのおもしろさに磨きがかかってる。

個人的に好きなのは、ひなたがあおいのスカートを下ろしてしまうシーンと、あおいが夏休み遊びまくってたシーン。

っていうか、その遊びの内容が女子高生らしくなくて笑えた。

 

なお、リアルな風景描写も魅力のひとつ。

これは1期から変わらず、聖地巡礼に行ってみたくなる。

 
 

音楽

前期OP、後期OPいずれも良曲。

前期は4人が歌う登山の楽しさが伝わってくる曲。

後期はひなたとあおいの2人の絆を感じる曲。

曲自体のクオリティも高いが、映像のクオリティが高いのがいい。

何回見てても飽きない。

 
 

個人的に刺さったシーン

ひとつが、あおいが富士山から下山する途中で、楓と休憩をするシーン。

自分も登山経験があるので、「あとどれぐらいで着く?」というのをつい考えてしまう…のはよく分かる。

登山経験者はもちろん、登山未経験でもその感覚はなんとなく分かると思う。

特に、この富士登山はそういった心理描写が丁寧だ。

 

もうひとつが、ひなたがあおいのスカートを下ろしてしまうシーン。

この回は特に、ひなたとあおいの絆を感じる内容になってるのでいい。

ちなみにオチもこの2人らしくてとても笑える。

なお、ホタルの回も同じくらい笑える。

 
 

まとめ

単に登山のおもしろさを伝えるだけでなく、キャラストーリーとしてもとてもおもしろい内容。

キャラクターの心理描写の丁寧さ、挫折と立ち直りをきちんと描いてること、ひなたとあおいの絆を感じられるのがポイント。

登山が好きでなくてもおもしろいのは確か。

ぜひ、アニメ1期から見て欲しい内容。

 
 

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