概要
Webページ:
アニメ「衛宮さんちの今日のごはん」公式サイト
TYPE-MOONのゲーム「Fate/stay night」を題材にし、TAa氏が描くマンガが原作のアニメ。
ゲームに出てくるキャラクターは一通り登場するが、元のゲームであったような戦闘は一切行われない。
人に勧められるか?
★★★★☆ (5点中4点)
原作ファンはもちろん、原作知らずでも十分に楽しめる良アニメ。
もちろん、元のゲームを遊んでいた方が10倍楽しめるが、そうでなくても楽しめる内容。
個人的に評価したいポイントは、もちろん「料理が美味しそう」であることに加えて、「作り方をちゃんと説明していること」と「日本の四季、文化に合わせた内容。そして由来を話していること」である。
身近な日本の文化に対して、理解と愛着がわく内容になっているのである。
しかも、自分で作るハードルも下げてる。
日本人なら、これをおもしろいと感じないはずがない。
ストーリー
「衛宮さんちの今日のごはん」のタイトル通り、衛宮家での夕食が主なテーマだが、それ以外の場所で出される料理も描かれる。
毎回言っていることだが、アニメで料理を美味しそうに見せるには、それなりの技量と描き込みが必要である。
もちろん、このアニメはそのハードルは十分にクリアしている。
本作で特徴的なことのひとつが、きちんと料理の過程を描いていることである。
それだけでなく、衛宮士郎がその手順を言葉で説明している。
これを聞いていると、なんだか自分で作れそうな気がしてくるし、実際そうしたくなる。
なお、公式Webページには、一部料理の作り方がちゃんと掲載されており、徹底している。
もうひとつ特徴的なのが、日本の四季や習慣を、テーマの料理と絡めていることである。
冬、春、夏、秋、冬。
そして、大晦日、新年、文化祭、クリスマス、etc。
ところどころ由来も挟まれたりもするので、日頃なんとも思わない当たり前の習慣に対し、少し愛着がわく。
つまり、日本の四季と習慣が裏のテーマになっているのである。
これがやり方がうまい。
しかも、「Fate」シリーズのキャラがそれをやっているのだから、ファンなら確実にハマるだろう。
演出
やはり料理の作り方の過程の描写と、料理自体の描写だろう。
どちらも丁寧に描かれている。
やはり夜中に見てはいけないアニメだ。
個人的に、おもしろい料理だなぁと感じたのがちらし寿司で、自分で作ってみたいなぁと感じたのが、鮭のホイル焼き、お茶漬け、春野菜とベーコンのサンドイッチ、特製ふわとろオムライスである。
作ったことがある人なら分かると思うが、家庭であのオムライスを作るのはなかなか難易度が高い。
また再挑戦してみるか…。
なお、特に変わったり凝った演出はない。
料理とその過程だけで十分おもしろいので、そんなもの必要ないのだ。
音楽
個人的にはOPの歌詞が好きである。
料理をテーマにしているだけあって、聞いてるだけで晩ご飯が楽しみにしてるのが分かる内容で、「よくまぁこんな歌詞を書けるなぁ」と感じた。
個人的に刺さったシーン
やはり雛祭りの回だろう。
料理の手が込んでいるという意味でもダントツだ。
衛宮さんちのご飯と言いつつ、この回は衛宮士郎、遠坂凛、間桐桜の合作料理なのである。
すでに書いた通り、料理はかなり美味しそうな出来。
加えて、イリヤが可愛い回でもある。
2ど美味しい内容になっている。
まとめ
「Fate/stay night」ファンであれば、(当然見てしまっているだろうが)ぜひ見るべき内容だと思う。
キャラクター、料理、その作る過程、そして裏テーマである日本の四季と習慣…と魅力が溢れすぎる内容。
あと、OP・ED含め1回15分なのであっさり見終わるのも高評価。
気になってるのであればぜひ見た方がいいアニメ。