【アニメ】「Charlotte」レビュー

概要

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TVアニメ「Charlotte(シャーロット)」公式サイト

「Angel Beats!」で原作、脚本と劇中の音楽を担当した麻枝准氏の、次作が本作である。

相変わらずの麻枝節である。


 

人に勧められるか?

5点中3点。

個人的には、前作「Angel Beats!」よりは勧めやすい。

だが、相変わらずの麻枝節…細かなところで気になるところやツッコミどころがある。

そこに目を瞑れば、十分に楽しめるのが本作である。

「Angel Beats!」の時にも書いたかもしれないが、細かいところは気にせず、ありのままを楽しむことができれば、本作はおもしろい。

 

ストーリー

乙坂 有宇は、5秒間だけ他人に乗り移ることができる超能力者。

その能力を使って、カンニングしまくり、難関高校に入学。

元の顔の良さもあって、学校内での高い地位を確立していった。

ところがある日、友利 奈緒に超能力を使ったイカサマであることがバレてしまい、星ノ海学園に転校し、生徒会に入ることを強要されてしまう。

星ノ海学園生徒会は、世間に散らばる超能力者を見つけては、その能力を悪用しないよう喧伝して回っているのだった。

 

ストーリーとしては、とても分かりやすい有宇の成長物語である。

もはやクズとしか言いようがなかった有宇だが、奈緒をはじめとした生徒会メンバーとの交流、妹がからむエピソード、超能力者たちとの協力関係を築くといった過程で、有宇は人間的に成長するのだ。

 

だが、気になるところはいくつもある。

ひとつ、あの結末で有宇は成長できたと本当に言えるだろうか?

確かに、終盤までは有宇は成長し、様々な人間的成長をしている。

だが結果として、成長によって得たものをすべて無くしてしまってないだろうか。

それは果たして、本当に成長物語と言えるのか?

結末はどうにも腑に落ちない。

 

ふたつ、奈緒の扱いである。

中盤で、校内の生徒に暴力を振るわれるシーンが存在するが、あれは必要だっただろうか?

理由付けとして、奈緒の鉄拳制裁が挙げられている…が、仮にも生徒会長である。

あんなに分かりやすいイジメをされるのは不自然ではないか。

また、行為として鉄拳制裁の暴力は間違ってはいるが、その信念は正しいものである。

それはちゃんと奈緒の行動を見ていれば分かることだ。

であれば、正しさを主張できる周囲の生徒がいれば、そんなイジメ行為は止めないだろうか。

きちんと正しい信念に基づいていれば、多少間違った行動をしていても、許容されるのが世の常である。

あるいは、関わり合いになりたくないので、無関心を装っている…というのが正しいのか。

だが、そんな説明や言動はされない。

どうにも違和感が残るシーンである。

まぁ確かに、鉄拳制裁を実際やられた当事者だったり、西森 柚咲の転校時のような素っ気ない態度をされては、かなりイラッとしそうではあるが…。

 

…といったように、細かな気になるところをあげるとキリがない。

その原因は麻枝節のシナリオ起因だ。

身も蓋もない言い方をすれば、その場その場の描写に重きをおきすぎて、キャラ設定や一般的な感性やストーリーの流れについて、深く考えられていないのである。

そういった麻枝節の悪しき面に目をつぶれば…まぁ楽しいし感動できるアニメである。

決して嫌いではない。

だが…個人的には安っぽく見えてしまうのは否定できない。


 

演出

ギャグを活かした効果音や画面の切り替えといった演出は、かなりうまいと思う。

「Angel Beats!」でも見られた特徴だが、本作でも引き続き活かされている。


 

音楽

なによりOPとEDが素晴らしい。

曲自体も素晴らしいのだが、映像がまた力が入ってていい。

特に、OPは劇中の内容と歌詞がリンクしており、アニソンらしくて、これまたいい。

 

どうやら製作陣的には劇中歌にも力を入れたいらしく、ハロハロことHow-Low-Helloと、ZHIENDの曲は、かなり尺をとって曲が流れる。

加えて、ZHIENDの曲は劇中でかなり重要なキーアイテムとして登場するため、扱いも

…が、「Angel Beats!」のガルデモと比べると、今ひとつ刺さらなかったなぁ…というのが個人的な感想だ。


 

個人的に刺さったシーン

有宇が世界中に旅立つ直前の、奈緒との会話シーンである。

今作で、有宇の成長が最も感じられるシーンでもある。

第一話時点での有宇であれば、あんな決断やセリフをいうとは考えられない。

本作で、有宇が様々な人との交流や経験を通して、あの境地に達したのだと思うと、やはり感慨深いものがある。


 

まとめ

本筋のストーリーはちゃんと筋が通っているので、分かりやすいし、十分におもしろい。

だが、やはり細かな部分で気になるところが、少なからずあることだ。

それはちょっと都合がよすぎるんじゃないか?とか、なぜそうしたorそうなったのか、腑に落ちない部分がある。

そういった面に目をつぶれるかどうかが、本作の評価を分ける。

理屈で考えてしまうようなタイプの人には合わないと考える。

まぁ、それは「Angel Beats!」をはじめとした、麻枝作品の特徴でもあるのだけど。


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