【アニメ】「魔法科高校の劣等生」レビュー

概要

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アニメ『魔法科高校の劣等生』

 

佐島勤氏のライトノベルが原作。

「さすおに」がこのアニメのすべてを表現してる。

 

ストーリー 

司波達也は、妹の司波深雪とともに、国立魔法大学付属第一高等学校に入学を果たした。

だが、この魔法科高校には、一科と二科、ブルームとウィードという魔法実技による区別がなされていた。

二科生として入学した達也は、その学校生活においてその才能を発揮していくこととなる。

 

本作の最大の魅力は、その作り込まれた魔法と世界観の設定である。

そして、至るところでブレない、俺TUEEEというジャンルの体現である。

この2つが好きになれるか(許容できるか)どうかが、本作の好き・嫌いを左右すると言っても過言じゃない。

 

魔法と世界観の設定だが、1回見たくらいではあまり理解できない。

また、外部の解説がなければ何が起こっているのかさっぱり理解できない場面も多い。

たった一言の技名や組織名で説明を済ませられる場面すらあるほどだ。

そういった細かな設定について、外部の解説を使いつつ理解するおもしろさが、本作の魅力ではある。

 

もうひとつが、完璧なまでの俺TUEEEというジャンルの体現である。

俺TUEEEというジャンルは、主人公の強さやカッコよさを際立たせることが、設定や世界観の最優先事項となる。

※正確に言えばこれは逆で、設定や世界観により、主人公を最大限魅力的に見せているコンテンツが、俺TUEEというジャンルに分類される。

これはこれで、ゲームでいうところの真・三国無双などの爽快感ともいうべきか、そういったベクトルのおもしろさがあるのは確かだ。

 

…が、これらが好きかどうかは分かれるところではある。

身も蓋もない言い方をすれば、とても中二病臭いアニメである。

いかにもライトノベルっぽいとも言える。

決してバカにしているわけではなく。

個人的には、本作は本作で気に入っているのである。

 

一方で気になることはある。

ひとつは、「この主人公は本当に妹に対する感情以外は無くしているのか?」ということである。

想像でしかないが、感情がないということは、何かに興味を持つこともないし、おもしろいことをしようという発想も持たないのではないか。

つまり、元・生徒会長に据え膳なら云々と言ったり、魔法のおもしろい使い方を見て新しい武器を作ったり…というのはおかしくないか?ということだ。

設定を重視するアニメであるため、やはりそのあたりは気になってしまう。

それとも、設定重視は魔法と世界観のみで、キャラクターは対象外なのだろうか。

そうだったとしても、あらゆることが達也に都合のいいように設定、描写されているように見えてしまうのが、やはり気になる。

いや、それが俺TUEEEEというジャンルであり、そういうものでもあるので、単に合うかどうか…という話である気もする。

 

もうひとつが、キャラクターが多すぎかな。

も少し減らしてもいいんじゃないだろうか。

多すぎて、キャラの深掘りが足りてない気がしてならない。

一方で、ちゃんと描きわけができているのは素晴らしい。

脇役でもキャラのビジュアルにそれぞれ特徴があって、名前は覚えていないけどアイツいたなぁとちゃんと認識できるくらいになってるのである。

しかも、昨今ありがちなモブキャラ含めみんな可愛い・イケメンではなく、そうではないキャラもちゃんといるのが素晴らしい。



 

演出

魔法の演出はスタイリッシュさを意識してるのか、厨二くささを意識してるのか、カッコいいかなとは思う。

魔法をきちんと論理的に扱っていつつ、その発現や演出をあんな風にスタイリッシュに表現できるのは、このアニメならではだと感じる。

そういった演出も、このアニメの魅力のひとつだ。



 

音楽 

1クール目のOPが個人的に好み。

また、BGMがサイバーっぽいというか、未来感があってとてもマッチしてると感じる。

その統一感はなかなか。

 

個人的に刺さったシーン

細かいシーンであるが、第1話で九重八雲の修行を受けに道路を移動するシーンである。

あのシーンは、達也が着地時に魔法を使用しており、高速で移動できていることを説明なしで、絵だけで表現している。

個人的に、おっ!と思ったシーンだ。



 

人に勧められるか?

5点中3点。

確かにおもしろい。

が、やはり魔法・世界観の設定の複雑さ、俺TUEEEというジャンルの特性と、キャラの多さがネック。

誰にでも勧められて、そしておもしろいかと言われると、頭を抱えてしまう。

 

個人的にはこういった小難しい話は好きだ。

が、一方でストーリーとして考えると、あらかじめ決められた設定と前準備だけで展開が決まってしまうのは、味気ないというのも否定できない。

 

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