【アニメ】「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」レビュー

概要

公式Webページ:
TVアニメ「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」公式サイト


鴨志田一氏のライトノベルが原作。

湘南、江ノ島が舞台。

Just Because!」でもこの地域を舞台にしているが、この作者はよほど好きなのか。

映画化もされている本作であるが、本レビューはあくまでアニメ放送のみを対象とする。

 

ストーリー

高校生の梓川咲太は、ある日図書館でバニーガール姿をした女性を見かける。

その女性は、咲太と同じ高校の先輩で、活動休止中の芸能人でもある桜島麻衣だった。

麻衣は、自分の姿を認識できない人が少しずつ増えてることに気づき、それを確認していたのだ。

咲太は、それが思春期症候群という事象の可能性があること、自分もその事象に巻き込まれていることを告げたのだった。

 

本作は、大まかに5つのサブシナリオに分類でき、それぞれで主役となるキャラ、思春期症候群に巻き込まれるキャラが変わる。

いずれも物理学、量子力学といった科学的な事象や理論をベースにストーリーが作られているが、思春期症候群という名前もあって、原因はたいてい心理的なものだ。

心理的な不調や傷に対して、なんらかが反応して物理現象を起こしてる、というところか。

思春期症候群という名前が、いかにも学生らしいというかラノベらしいというか。

 

いいと思ったところ。

ひとつは、女の子がいっぱい出てくるがハーレムではないこと、だ。

最近のラノベは、ハーレム的にいろんな女の子が出てきて、たいていみんな主人公が(恋愛的な意味で)好きである。

しかも、主人公は鈍感だったりして、特に特定の誰かを好きでないパターンもある。

それが嫌というわけではないが、食傷気味ではある。

が、このアニメでは全員が全員そうではない。

中には主人公の親友を好きなキャラまでいる。

 

一方で主人公が好きである場合でも、ストーリー内でしっかり納得できる形で表現されている。

っていうか、意味もなく主人公が好きなアニメが多すぎるのがいけないんだけどね。

また、主人公の咲太は舞一筋だ。

とにかく舞のために、舞を悲しませない選択肢を取ろうとする。

咲太への好感も持てる。

 

ふたつめは、しっかりとキャラ描写できていることだ。

思春期症候群が心因的であるためか、ちゃんとキャラクターの考えていることが言葉で説明されているし、また描写もされている。

そういうストーリーだと感情移入しやすい。

おもしろくて当たり前のことである。

…が、やはりこれもちゃんとやらないアニメが多いこと。

 

一方でダメ…というわけではないのだが、セリフまわしがどうにもラノベっぽいところが多い気がした。

それが気にならないのであれば、問題ないのだが。

 

演出

派手な演出はなし。

ストーリーとキャラ同士の会話内容が十分おもしろいので、不要というのもある。

 

音楽

OPのthe peggiesの曲がとても青春らしくていい。

選んだ人はちゃんとわかってるな。

EDの各キャラが歌う曲も、いい意味でアニメらしくない。

また、その回での主役キャラが歌を担当してるのも、いい。


個人的に刺さったシーン

シーンというよりはシナリオになるが、桜島麻衣と豊浜のどかが入れ替わるシナリオである。

のどかの姉に対するコンプレックス、そして好きだけど嫌い…という複雑な感情について語られるシナリオだ。

また、できる姉に対して、好きとか嫌いとか簡単な言葉では語れないという解釈。

咲太の、親に対してどんなことを感じているか…「好き、嫌い、ムカつく、ウザい。それ全部」という感情。

家族内での人間関係は複雑であるということを如実に語っており、とても好きだ。

 

人に勧められるか?

5点中4点。

ストーリーは概ねおもしろい。

思春期症候群が心理面に起因しており、キャラクターの内面…考えていること、感じたこと、なぜそうしているのか?がちゃんと語られている。

キャラクターに対しての理解、感情移入がしやすく、とても入っていきやすいのだ。

しかしやはり、いかにもなラノベ主人公を好きか嫌いかで分かれそうだ。

なんというか回りくどい表現をする時があって、それがウザいなぁ…と思うことがある。

まぁ、気にしない人は気にしないんだろうけど。

 

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