【映画】「劇場版 黒子のバスケ LAST GAME」レビュー

概要

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劇場版 黒子のバスケ LAST GAME

 

藤巻忠俊氏のマンガが原作のアニメ、その劇場版。

TVアニメ放送で3期まで放送した、その後のストーリー。

最後まで読んだ、あるいは3期まで見たファン向けのサービス満載の内容になっている。

ちなみに、わたしは3期はまだ最後まで見れていないので、それを踏まえて読んでもらいたい。

 
 

人に勧められるか?

★★★★☆ (5点中4点)

「黒子のバスケ」の、ファンサービス満載のおまけシナリオ。

 

1期から見てきたファンであれば、5点に変わる。

最初から見てきたファンだからこそ、勧められる内容。

キセキの世代が1つのチームで、しかも成長した今の姿で…というだけで夢がある。

しかも、ストーリーや試合内容も今までの作品の内容をちゃんと反映したものになっているのだから、もう最高としか言えない。

 
 

ストーリー

アメリカのストリートバスケチーム・Jabberwock(ジャバウォック)と、キセキの世代+火神を中心としたドリームチーム・VORPAL SWORDS(ヴォーパル ソーズ)の対決を描く。

ちなみにJabberwockはルイス・キャロルの小説に登場する怪物で、VORPAL SWORDはそれを倒した剣。

妙に厨二臭いのは相変わらず。

 

本作の見所はいくつかある。

ひとつが、キセキの世代が、しかも成長した今の姿でひとつのチームで戦うということ。

ファンであれば、この一文だけで魅力的に写るのが分かるだろう。

加えて、個人プレー主体だった帝光中学時代と違って、ちゃんとチームプレイで戦う姿を描いているのがいい。

 

ふたつめが、あのキセキの世代ですらテクニックやチームワークをもってしても苦戦する相手との戦い。

それをうまいこと飽きさせず描けていることにある。

あの個人プレーばかりだった、個性が目立つ5人が、パワー主体の強敵を前にして、戦略と戦術、テクニックとチームプレイで挑んでいく様子。

それで一進一退する試合運びは、見ていてハラハラさせる。

 

みっつめが、試合中に各キャラの描写をきちんと入れていること。

例えば、ジェイソン・シルバーに単独で挑む紫原だが、思いつきで挑んでいたわけではなく、きちんと事前に岡村建一に「自分より巨体で重い相手と戦う術」をレクチャーされていた描写が入る。

そういった下地をきちんと、間に挟むことで上手にストーリーに緩急がついている。

 

それらが総合して、かなりおもしろく、そしてファンサービス的な内容になっているのがいい。

もちろん、その試合の前後のストーリーも、ファンサービスに溢れてて、とてもいい。

 
 

演出

相変わらず、技を使うときの演出、描写がカッコいい。

個人的には、ジェイソン・シルバーと火神&青峰の対決が一番熱くなった。

ゾーンはまぁチート臭さも否定できないのだけど、確かに見ててカッコいいんだよな。

 
 

音楽

主題歌はGRANRODEO。

もう黒子のバスケと言えばGRANRODEOしかない。

ここで下手に他のアーティストを持ってきたら、それこそブーイングものだ。

もちろん、曲自体とてもカッコいいし、マッチしてる。

まぁでも「The Other self」には勝てないかな。 

 
 

個人的に刺さったシーン

黒子が試合中にブチギレたシーン。

あの紫原が表情を見ただけで黙るのだから、相当インパクトがあったのだろう。

視聴者的にも感情移入してしまうシーンでもある。

 
 

まとめ

3期まで見たファンにとって、最高の内容。

ここまで見てきてよかった…と思わせてくれること、間違いない。

逆に、3期まで見てこれを見ないのは、とってももったいない…はず。

もちろん、その先にどんなストーリーが待っているのかも、とても気になるのだが。

 
 

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