概要
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初恋限定。
※インターネットアーカイブ
原作は完結済みだが、4巻とかなり短い。
ストーリー
序盤では、中学生と高校生の男女が、毎回オムニバス形式で恋愛模様が描かれる。
後半になるにつれ、登場人物同士のつながりが明確になっていき、三角関係がいくつも重なったような人間関係が描かれる。
終盤では、自分の未熟さに失望した中学生男子が逃避行を繰り広げる。
本作は原作ありのアニメである。
「恋と嘘」のときは、原作が未完であったため、「アニメを見て原作を読みたいと思わせられるか?」が成否を分けた。
今作は、アニメになった時点でマンガが完結していた。
ではこの場合はどうなるか?というと、原作ファンをいかにハマらせることができるか?が成否を分ける、と考える。
で、本作はどうか…。
基本的には原作準拠ではあるのだが、ストーリー展開などが原作と比較して、エロや暴力シーンが抑えめになっている。
のだが、それが原作の魅力を半減させ、勢いを失わせてしまってる。
特にその最たるが、バレンタインの話の結末部分である。
河下水希氏のマンガといえば、不条理なぶっ飛んだ展開がときどき入って、それが原作の勢いを加速させている、と自分は考えている。
…が、あの結末ではそれが感じられない。
とはいえ、途中のストーリー展開、終盤の結末など原作で必須なところは概ね抑えているので、原作を知らずに見たら違和感はない。
が、先に書いた通り、本作の成否は原作ファンをハマらせられるかどうかであるため、その点は失敗してると言わざるを得ない。
演出
先に書いた通り、演出もエロと暴力シーンは抑え気味である。
原作ファンとしては消化不良気味。
音楽
OPが当時勢いのあった声優ユニット、スフィアである。
個人的にはそこまでハマりきれなかった。
個人的に刺さったシーン
やはり、終盤の中学生3人の逃避行のシーンじゃないだろうか。
あれこそ、まさに青春と若さの塊である。
だいぶ大人になってしまった自分は、あのシーンを見てるだけでまぶしい。
人に勧められるか?
★★☆☆☆ (5点中2点)
原作好きの身でもちょっと勧められない。
ましてや、原作を見たことがない人には。。。
まぁ、原作好きとしてはアニメになっただけでありがたい、というものではある。
しかし、自分だったら原作を勧めるところ。