【映画】「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」レビュー

概要

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「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」 | 青春ブタ野郎シリーズ

TVアニメレビュー:
【アニメ】「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」レビュー – Insight Animation

 

鴨志田一氏のライトノベルが原作。 

ストーリーとしてはアニメの続き。

例によって、本レビューは劇場版のみを対象とする。

 
 

ストーリー

アニメ版の最終回の数日後、大人版の牧之原翔子が咲太の家に訪ねてきて、泊めて欲しいと頼まれる。

一方で、妹の花楓の付き添いで病院に行ったときに、子供版の牧之原翔子と偶然鉢合わせる。

大人版の牧之原翔子の正体、そして牧之原翔子の抱える問題とは。

 

毎回のように日付が表示されるアニメであるため、時系列がアニメ続きであることがとても分かりやすい。

そして、アニメ版の頃から謎であった、大人版の牧之原翔子の正体と、子供版の牧之原翔子の抱える問題について語られる。

アニメを見たのであれば、本作は間違いなく見た方がいい。

もちろん、劇場版本編だけでも十分おもしろい。

 

だが、アニメ本編を最後まで見たからこそ、あのストーリーにグッとくるものがある。

特に、12月24日を前にして、どこでもいいから遠くに行きたいという麻衣のあの姿は、もうたまらない。

加えて、本筋である、大人版の牧之原翔子と子供版の牧之原翔子の抱える問題は、どうやって解決するのかと思っていたが。

未来の結果を1回、2回、3回と変えた後で、さらにあんな展開を持ってくるとは予想外だった。

もういい最終回だった、としか言いようがない。

 

とはいえ、原作・アニメ問わず、あの続きをこれからも続けるというのだろうか?

…だとしたら、物語として成立するのだろうか。

記憶は保持し続けるということが示唆されたので、そういう前提で続くのかもしれないが。

そんな心配があるのは確かだが、物語的なおもしろさは最高潮と言って過言ではない。

ちなみに、キーアイテムがあの紙というのはいいチョイスだと思った。

 

ただ、一方でひとつ気になったことがあった。

咲太を見つけることができた人間が、あのキャラである必然性とは?ということである。

あまり深い理由付けというか、説明はなかった気がする。

ネタバレになってしまうので明言しないが、より深い絆ということであれば他にいるんじゃないの、と思ってしまった。

そこだけが引っかかったところである。

…だが、さほど大きなマイナスとは思わないが。

 
 

演出

相変わらず派手な演出はなし。

ストーリー展開とキャラ描写だけで十分におもしろいので、不要というのも相変わらず。

 
 

音楽

エンディングはアニメと共通。

アニメと劇場全編通して、このアニメのテーマなのかもしれない。

ぶっちゃけ、あまり歌詞は好きになれないのだが…。

 
 

個人的に刺さったシーン

やはり、麻衣が咲太といっしょに電車で遠くへ行こうとするシーンである。

駅のホームでの麻衣と咲太との会話が、アニメ版を見てきた視聴者にはグッとくる内容だと思う。

加えて、そのあとの最初の12月24日のシーン。

もちろん、ラストの翔子のシーンも十分いいのだが、一番印象に残ったのがその2つであるのは確かだ。

 
 

人に勧められるか?

★★★★☆ (5点中4点)

これはアニメ版未視聴者へのオススメ度であって、アニメ版視聴者であれば、5点に変わる。

アニメ版を見たのであれば、劇場版を見ないのは本当にもったいない。

1点マイナスは、やはり上で書いた気になったところと、あくまで劇場版単体での評価であるという点に尽きる。

 
 

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