概要
Webページ:
TVアニメ『ACCA13区監察課』公式サイト
オノ・ナツメ氏のマンガが原作のアニメ。
人気作らしく、マンガは番外編があり、舞台も制作されている。
氏の独特な絵のタッチもあいまって、独特な世界観がある。
人に勧められるか?
★★★★☆ (5点中4点)
独特な世界観の演出、静かに進むストーリーが心地いい。
序盤のつかみ、いくつも張られた伏線、そして決着まで静かに進むストーリーがおもしろい。
独特な世界観と合わせて、とても心地いい作品になってる。
気になるところがいくつかあるが、まぁ些細なものではある。
ストーリー
ドーワー王国の13の独立した区をまとめる行政機関・ACCAの、その支部の業務内容をチェックする監察課に勤めるジーン・オータスが、王国を揺るがす事件に巻き込まれていく。
物語の開始直後から視聴者へインパクトを与える掴み。
ゆっくり進むストーリーの中で、少しずつ張られた伏線。
終盤での伏線の回収、そして決着…と、静かにおもしろくストーリーが展開される。
独特な世界観とあいまって、とても目を引く。
ちなみに、決着もなかなかキレイにまとまる。
特におっ!と感じたのは、「文字をローマ字表記で書いてること」。
完全に英語だと視聴者に伝わりにくい場合もあるし、かと言って日本語で書いてしまうと世界観が壊れてしまう。
意外な盲点と思いつつ、その間をうまくとったいい手法だと思う。
わたしには思いつきそうもない…。
ちなみに気になったところというのは、2つある。
ひとつは、ジーン・オータスのモーヴに対する気持ちである。
普段は感情をほとんど表さないジーンだが、モーヴに対してはけっこう感情表現が豊かである。
だというのに、終盤になるとそれ絡みの話はほぼなくなる。
せっかくだから、その気持ちに対して一区切り描くシーンがあってもよかったのではないか。
もうひとつが、もらいタバコについてである。
ジーン・オータスのもらったタバコが物語の重要なキーポイントになるのだが、なぜジーンがアレらのタバコを吸わずにとっておいていたか…?の説明がないことである。
必要数揃う前にジーンが剃ってしまう可能性は十分にあったはずだ。
記憶が確かなら、そのことについての説明はなかった。
とはいえ、作品自体のおもしろみには大きく影響はしないが。
演出
あまり派手な演出はない。
OPとEDの絵くらい。
独特な世界観とストーリーで十分おもしろいし、下手な演出は要らないのもある。
音楽
OPとED、どちらも曲自体のクオリティは高い。
そしてどちらも作品の雰囲気に合っている。
特に、OPが際立ってカッコよく、何回聴いても飽きない。
個人的に刺さったシーン
ひとつが、ジーン・オータスがモーヴと食事に出かけて、顔を赤くするシーン。
ジーンはほとんど感情を表に出すことはない。
一通り見て感情が出てると感じたのは、モーヴと食事したシーンと、ニーノがケガをしたシーンくらいである。
最初に感情が目立って出るし、そしてACCAを辞めない理由が読み取れるシーンでもあるので、印象に残る。
もうひとつが、スイツ区のウォーブラーに対して評価を下したシーン。
ジーン・オータスという人物のキャラクター性、性格が読み取れるシーンでもある。
くどいようだが、なかなか感情を出さないジーンなので、そういうシーンはどうしても印象に残りやすい。
まとめ
女性ウケしそうなオシャレアニメという印象を与えるが。
実際その通りではあるのだが、ちゃんとおもしろい作品になってる。
もし、先入観で見ないでいるのであれば、まずは最初の1話見てみることをオススメする。