概要
Webページ:
AKIBA’S TRIP -THE ANIMATION- 公式サイト
同名のゲームのアニメ化作品。
ただし、ゲームのキャラはオマケ程度にしか出てこず、主人公etcはすべてアニメオリジナル。
ストーリーもアニメオリジナルで進む。
人に勧められるか?
★★★★★ (5点中5点)
オタクそのもののパロディを極めてるって感じ。
かなりおもしろいのだが、勧められる相手がかなり限られる。
ずばり、自分はオタクだと自負し、多彩なジャンルに対し知識がある人。
この人はオタクだな、と感じたら、間違いなく勧める。
あれこれ元ネタを知らないとさっぱり話についていけない。
それくらいにあらゆるパロディ、オタクジャンルが取り上げられる。
逆に、このアニメを見せておもしろいと感じるのであればオタクだと言えるだろうし、おもしろいと感じないのであれば、まだまだにわかと言える…つまり試金石になりそうだ。
ちなみに自分はオタク歴2X年ほどだが、だいたいの元ネタはなんとなく分かったせいか、かなり楽しめた。
ストーリー
秋葉原を舞台に、秋葉原の支配を目論む敵組織と戦う。
その間に毎回違ったオタクジャンルやテーマと、そしてギャグが取り上げられる。
ジャンルはアニメ、ゲーム、無線、オーディオ、アイドル…と、本当に多彩。
加えて、かなりリアルな秋葉原の風景が描かれるため、秋葉原に通い詰めていればどの場所かすぐに分かる。
オタクジャンルに知識があって、その上で秋葉原に通い詰めていると、「アレはあれのことか。ここはあそこだな」のように、とても楽しめる。
つまり、大半がパロディであり、楽しむためにはその辺りの元ネタを知っている必要がある。
楽しむためのハードルがかなり高いのだ。
個人的には、パロディとオタクジャンルで笑いを取るのは、おもしろいが卑怯だというスタンスだ。
だが、これはパロディとオタクジャンルを徹底的に突き詰めている。
製作陣は間違いなくオタクだし、オタクコンテンツが好きだし、秋葉原が好きなのだ。
それがよくよく伝わってくる。
これが、同じオタクに刺さらないはずがない…。
ここまで突き詰めていれば、それはもう高評価になる。
半端に取り上げるアニメが溢れている中で、際立っている。
もちろん、本筋の敵組織との戦いもおもしろい。
最後にヒロインが囚われたりと展開は王道っぽいが、だからこそ素直に楽しめておもしろい。
ただひとつ腑に落ちないのは、中国拳法家同士の対決のはずなのに、その後はプロレスで戦ってたこと。
その回のEDはミルキィホームズ。
ブシロードに気を遣ったのだろうか?
まぁ細かいとこにツッコミを入れたらキリがないし、あまり深く考えずに楽しんだ方がいいアニメでもある。
演出
毎回、取り上げるオタクコンテンツに合わせた演出で、キャラクターデザインすら変わる。
そして小物も含めて、とにかく描写が細かい。
本当に好きで、こだわっていることがとてもよく伝わってくる。
ここまでやられると、もう素晴らしいとしか言いようがない。
あと、当たり前だけどやたらキャラが服を脱がされる。
まぁそういうゲームだからね。
エロくないはずなのに、なぜか不思議なエロさがある。
そんなだから不健全とか言われ(ry
音楽
イヤホンズ(まにあーず)の曲をはじめとして、いろいろなアニメ、オタクジャンルに関係があるアーティストがエンディングを担当する。
個人的にニヤリとしたのは、桃井はるこさん。
やっぱりアキバといえばね。
個人的に刺さったシーン
ひとつはアキバタワーの回。
第二東京タワーの候補地に秋葉原が挙がってたとは知らなかった。
っていうか、仮にそうだとして一体どこに立てるんだろう…今のUDXとダイビルのところかな。
次が、まとめの食べ歩きの回。
ベンガル、雁川、キッチンジロー…と、アキバの有名店が次々出てきて、店の宣伝回かな?と。
ちなみに、わたしはキッチンジローとラーメン影武者は、知ってはいたけど入ったことがない。
見て興味が湧いたので、今度行こうかと思った。
まとめ
最初から最後までオタクのためのアニメ。
自分はオタクだ!と思うのであれば、ぜひ見てみるといい。
楽しめる一方で、自分はオタクとしてまだまだだな、オタクは奥深いなぁ…とも思わせられる。