概要
公式Webページ:
映画 この素晴らしい世界に祝福を! 紅伝説 公式サイト
1期レビュー:
【アニメ】「この素晴らしい世界に祝福を! 」レビュー – Insight Animation
すでに1期、2期、OVAと製作されているアニメの、その劇場版である。
このレビューではあくまで劇場版のみを対象とする。
なお、視聴時期の関係上、2期を対象にしたレビュー投稿はまだしていない。
いずれは投稿するつもりではあるが。
ただし、きちんと視聴(それも何回も)した上で劇場版を視聴している…ことは書いておく。
ストーリー
カズマたちの元に、ゆんゆんがある手紙を持って駆け込んできた。
その手紙とは、紅魔族の長であり、ゆんゆんの父親からの、紅魔の里の危機を知らせる手紙だった。
里へ帰ったゆんゆんを追いかけて、カズマたちも紅魔の里へ向かうが…。
本作では、これまで断片的にしか語られたり、あるいは明かされてこなかった、紅魔の里を中心に描かれる。
これまで紅魔の里の人間といえば、めぐみんとゆんゆんしか出てこず、どんな里なのか?どんな種族なのか?と気になるところであった。
しかしまぁ想像通りというか、なかなか頭のおかし…個性的な種族であることは確かなようだ。
本作には大きな敵が2人出てくるが、その発祥がまさかの…。
いや、とても紅魔族らしいと感じた。
そして、その紅魔族自体の出自について。
まさか、あのキャラがここでまた出てくるとはまったく予想してなかった。
それら含め、全体的にはストーリーはとてもおもしろかった。
上映中もところどころで笑いが漏れていたのも納得だ。
しかし…ひとつツッコミを入れるとすれば、敵の倒し方がマンネリっぽいところである。
このアニメというかコンテンツの気になるところのひとつが、ところどころでマンネリっぽさというか、前と似たような流れが出てくること、である。
やはりこれまでとは違ったアイディアや方法で倒さないと、おもしろみが減るというものだ。
それにしても、なんだかんだでカズマは自爆が好きなんだな。
演出
これまでと同じで、特筆した演出はなし。
また、めぐみんの爆裂魔法にやたら力が入ってるのも相変わらず。
この劇場版ならではという意味では、紅魔族が多く出てくるので、彼らの魔法の描かれ方に力が入ってたなという印象だ。
もうひとつは、めぐみんの部屋に、カズマとめぐみんと2人きりで閉じ込められたシーンである。
その時のカズマのセリフと合わせて、笑わずにはいられなかった。
音楽
本編と同じく、ファンタジックな劇中曲が今回もストーリーをバックアップしていた。
ちなみに主題歌は、個人的にはまだあまり好きになれてない。
アニメ本編の曲のほうが好きだった。
個人的に刺さったシーン
ひとつは、敵の親玉に名前を問われるカズマのシーン。
その受け答えの内容がいかにもカズマらしく、劇場でも笑いが起こったシーンである。
もうひとつが、めぐみんの部屋に、めぐみんとカズマが2人きりで閉じ込められるシーンである。
こちらもまた、カズマの心の葛藤が如実に現れ、結局欲望に負けてしまうのだが…これもまたカズマらしい。
そのあとの、カズマとめぐみんの会話もまた、いい。
人に勧められるか?
★★★★☆ (5点中4点)
とてもおもしろかったのだが、勧められるか?という観点だと、この点数。
ひとつは、これはあくまで劇場版単体で評価していること。
すでにアニメを1期、2期、OVA2つとやっているアニメなので、この劇場版単体では勧めにくい。
というより、勧められない。
もうひとつは、やはり先ほど書いたマンネリ感だ。
まだ書いていない2期も同様だが、ときどき「あれ、これ前と同じような流れじゃないか?」と思うことがある。
個人的には、おもしろさという観点からしてやはりマイナスをつけたい。
ともあれ、刺さったトゲのように少し気になるという程度である。
大きくマイナスというわけではない。
あれやこれやと書いているが、2期まで見ておもしろかったと感じるのであれば、この劇場版を見ても決して後悔することはないだろう。
続編という意味では十分すぎるほどだ。