【アニメ】「シドニアの騎士」レビュー

概要

Webページ:
「シドニアの騎士」公式サイト
※TVアニメ2期と共通

 

弐瓶勉氏のマンガが原作のアニメ。

人気作らしく、アニメ二期と劇場版も制作されている。

珍しくフルCGで制作されているのが特徴。

なお、本レビューではアニメ1期のみを対象とする。

 
 

人に勧められるか?

★★★★★ (5点中5点)

ほのぼのとした日常と、奇居子(がうな)との戦闘の非日常。日常が非日常ですぐ壊されるという緊張感。

 

シドニアという戦艦内で起きる日常と、衛人と奇居子(がうな)の戦闘で描かれる非日常。

日常パートでは恋愛、学園、祭りといった日常が描かれるが、そんな日常は戦闘による非日常ですぐに壊される。

そのストーリー展開の驚き、ヒリヒリ感の表現がとてもいい。

 
 

ストーリー

地球を脱出して100年以上経過したシドニアと、謎の生命体である奇居子(がうな)の戦いが描かれる。

単純にそれだけであれば珍しいものではないのだが、なにせストーリーがとてもおもしろい。

そのおもしろさのポイントは、日常と非日常のバランスである。

シドニアという戦艦の中での日常。

それは学園生活、恋愛、お祭り…といった、どこにでもあるような風景。

だが、そんな日常は簡単に壊される。

 

シドニア内でも優秀なパイロットも簡単に死ぬし、「え、まさかこの人が?」というキャラも死ぬ。

宇宙を漂流し、水や食料がなくて生き残れるか分からない…という状況。

主人公・谷風 長道の知らないところで繰り広げられる、シドニア内の抗争。

そしてなかなか明かされないシドニアと奇居子(がうな)の謎、明かされないことで漂う不気味さ。

そういった緊張感を呼ぶ要素が、日常を取り巻いているのだ。

そのバランスがおもしろさの秘訣。

この先がどうなるのか?と読めない展開で、つい先を見てしまう。

 

これ以上はネタバレになるので何も言えない。

グロやSFが苦手でないのなら、ぜひ見て欲しいアニメである。

 
 

演出

本作はフルCGアニメだが、その効力は衛人と奇居子(がうな)の戦闘においてもっとも発揮されている。

縦横無尽に飛ぶ奇居子(がうな)の職種、迫力ある動き。

そして、衛人のダイナミックな戦い。

泡状分解する奇居子(がうな)の描写もまた、細かい。

フルCGで制作したのは間違いない。

 

それでいて、人物描写もちゃんと表現できているのは素晴らしい。

特に、女の子がちゃんと可愛いのがいい。

女の子が可愛くないアニメは、見てても楽しくないからね。

 
 

音楽

OPとED、いずれも良曲だが、特にOPがいい。

さすがangela、いい仕事をしてくれる。

戦う勇ましさというか、戦士を鼓舞するかのような曲調がうまく表現できている。

最終話まで見る頃には、本編のおもしろさもあって確実にクセになってるはずだ。

 
 

個人的に刺さったシーン

第5話の漂流時。

水が尽きた時に、星白 閑がとある行為をするのだが…これが最初見た時にインパクトが有りすぎて、かなり笑った。

なかなかニッチな趣味を攻めに来るなぁと。

なお、現代においても宇宙ステーションで同じことをやってるらしい。

知らなかったので衝撃を受けた。

 

第6話のラスト。

いきなりシーンが移り変わるのだが、そこで衝撃的な事実が明かされる。

ぶっちゃけ最初は「嘘だよな…?」ってかなり疑った。

がしかしマジだった。

予想外すぎる展開に、ここで「シドニアの騎士、ヤベーな」と思った。

どんな内容なのかは、ぜひ見て欲しい。

 
 

まとめ

日常と非日常のバランス、そのひりひり感。

そして、そのことで醸し出す、先の読めない展開がなによりおもしろい。

これが最後まで続くのだから、楽しめないはずがない。

グロやSFが苦手でないのなら、ぜひ見たほうがいいアニメ。

後悔はないはずだ。

 
 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です