【アニメ】「ガールズ&パンツァー」レビュー

概要

Webページ:
ガールズ&パンツァー(GIRLS und PANZER)|公式サイト
※TVシリーズ、OVA、劇場版1作目共通

 

女子高生と戦車がテーマのオリジナルアニメ。

TV放送シリーズ、OVA、劇場版に続いて、現在は最終章と題して劇場版が隔年で上映中。

6作中2作目が公開済み。

このペースで制作していくと、完結はおそらく2025年の6月…本気か?

本レビューでは、あくまでTVシリーズのみをレビュー対象とする。

 
 

人に勧められるか?

5点中4点。

ご都合主義の部分、本作の魅力…戦車の細かな描写、演出、音を初め細かなネタが伝わるかどうかが好みを分けるか。

それらを無視しても、スポーツ的なバトル要素とストーリーで十分におもしろい。

格上の相手に対し、どう勝つつもりなのか?を楽しむアニメ。

エンターテイメント的なアニメとしては十分すぎる出来。

 
 

ストーリー

大洗女子学園に転校してきた西住みほは、学園の生徒会長をはじめとした生徒会の面々に、選択授業で戦車道を選択するよう強要される。

戦車道とは、戦車に乗りチーム戦を行う伝統武道。

みほは、由緒正しき戦車道の家元・西住家の娘だったのだ。

転校前の学校で、戦車道でいい思い出がなかったみほは、生徒会に反発し、戦車道の履修を拒否する。

しかし、自分をかばうクラスメイトに触発されて、戦車道を選択することにする。

ろくに戦車道の設備がない大洗女子学園で、みほたちはいずれ開催される戦車道の全国大会を勝ち抜けるか?

 

この世界では、戦車道は由緒ある「女子の」伝統武芸という扱いである。

劇中のセリフで「戦車と男子ってなんかミスマッチー!」というものがあるほど。

その世界観へのツッコミはさておいて、元は戦車といえば戦争の道具、つまり殺し合いである。

それをスポーツに昇華しているという意味で、現実に例えるなら剣術をスポーツに昇華させた剣道が近いか。

 

本作のいいところは大きく分けて2つある。

ひとつが、戦車好きならニヤリとする細かな戦車の描写、演出、音と、史実や戦争ものの映画などの細かなネタが、随所にあることだ。

これは演出のところで書く。

 

もうひとつのいいところが、スポーツ的なバトルストーリー。

序盤は戦車を動かすのに四苦八苦するが、練習試合を踏まえ、全国大会を勝ち進んでいくトーナメント形式。

演出やネタの細かさが分からなくても、この部分が分かりやすい内容であるため、戦車のことが分からなくてもかなりおもしろい。

細かなことを考えなくても楽しめるという意味で、エンターテインメントとして十分楽しめる。

加えて、キャラクターがみな個性的で、最後まで見ると「名前は分からないけどあの戦車に乗ってる子」ぐらいの区別がつくようになる。

よく描き分けができたものだ。

ストーリー内容と合わせて、感情移入しやすい。

 

一方で、いまいちなところ。

まずなにより、ご都合主義っぽい部分が多いところ。

例えば、みほが戦車道を選択するのを強要された時、あっさり戦車道を選択します!と言う。

しかし、みほは戦車道とその家元である西住家が嫌で、わざわざ無縁の大洗女子学園を探して転校したのではなかったか。

あるいは、生徒会から「戦車道を選べ」と言われ、目の焦点を失い、授業がまったく頭に入らないほどショックを受けたのではなかったか。

にも関わらず、「友達が自分をかばって生徒会と戦ってくれた」という理由だけで、戦車道を選択してしまうのだ。

自分より周囲を優先してしまう性格のみほだから…といえなくもないが、そんな人間が組織の頭、しかも戦車道の隊長が務まるのか?

それ以外にも、戦車道に取り組む時と、日常の場面で性格が大きく変わっている印象も受ける場面が多い。

 

戦車の戦闘シーンにおいても、内部がカーボンでコーティングされているという話だが、派手に実弾が飛び交って派手に爆発するし、炎上や横転もかなり多い。

そんな中で、みほをはじめとして、車長は戦車から上半身を乗り出して戦うシーンがかなり多い。

「めったに当たるものじゃない」とはいうが、それは当たらないわけではないのだ。

にも関わらず、劇中では乗り出した状態で弾が当たることはまったくない。

ご都合主義と言われても仕方がない。

 

そんなふうに、細かなツッコミどころが多くあるが、それを差し引いても十分に楽しいアニメであることは確か。

細けぇこたぁいいんだよ!ということだろう。

 
 

演出

描写の細かさについては、アニメ本編の開始直後の描写で十分伝わる。

アレは最初の練習試合の模様の一部だが、あのシーンだけでこのアニメでやりたいこと(女子高生と戦車の組み合わせを、細かく描写したい)が分かるというものだ。

一方、ネタの細かさについては、あげていくとキリがない。

そのあたりを調べるのも楽しいので、興味があれば検索してみて欲しい。

本レビューでは趣旨とはずれてしまうので、そこまで言及はしない。

なお、ネタではないが、練習試合の舞台として登場する茨城県大洗町の描写の細かさもポイント。

聖地巡礼好きとしては、行かずにいられない(実際行った)。

 

そのほかに目立った描写といえば、戦車での戦闘時に、視点が3人称視点になったり、戦車に乗った1人称視点だったり、といったようにその場その場で切り替えていること。

特に、戦車に乗った1人称視点での映像はなかなか迫力と臨場感があり、何度見ても飽きない。

 
 

音楽

アニソンらしいOP、EDが好印象なのはもちろんだが、なにより取りあげたいのは劇伴である。

頻繁に流れるテーマ曲のインストもそうだが、全体的に印象深いものが多い。

劇伴を聴いてどのアニメかわかる、その逆もしかりというのは、劇伴が強力で優秀な証である。

 
 

個人的に刺さったシーン

驚いたのは、決勝戦でのマウスを倒す時のシーンである。

あんな手法、実際の戦いではやらないだろうに…よくもまぁあんな戦い方を思いついたもんだ。

 

個人的に好きなのは、大洗町での練習試合中に出てくる、急カーブで戦車が曲がりきれず、店が破壊されるシーンである。

うちの店があああ!と言いながら喜ぶのだ。

どうやら破壊されると補償金で建て直しになるらしい。

なお、このカーブとお店は実在するので、聖地巡礼の際はぜひ。

 
 

まとめ

戦車が好きな人はもちろん、そうでない人もかなり楽しめるアニメである。

細かなところにツッコミを入れたくなるが、まぁそれは野暮なのかもしれない。

あまり深く考えず、シンプルに戦車の演出とストーリーを楽しむのが吉。

 
 

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